間の抜けたコサギさん2012/05/07

 姿の良いコサギさんには申し訳ないのですが、間の抜けた表情を紹介してしまいましょう。1枚目は、欠伸でしょうか。2枚目は、ぶるぶるっとやったところです。3枚目は、名誉回復用です。
 どんな鳥でも同じでしょうが、瞬間的に面白い格好をします。目で見ているだけではわからない表情が、写真にすることではっきりわかるようになります。そんな写真ばかりをねらっているわけではないのですが、なぜかシャッターを押しています。
 
コサギ

コサギ

コサギ

コサギの飛び立ち2012/05/08

 間の抜けたコサギばかりを紹介しているとコサギさんに申し訳ないので、少しはまっとうな写真を紹介します。春先に撮ったものですが、飛び立つ瞬間の姿です。こういう写真の方がいかにもコサギらしさにあふれています。上の2枚は同一個体、3枚目は別の個体です。
 
飛び立つコサギ

飛び立つコサギ

飛び立つコサギ

獲物を仕留めたツミのメス2012/05/09

 木の陰にツミのメスがいました。あたりをきょろきょろしているので、何かを警戒しているのかなと思って見ていると、下を向いて赤いものをつまみました。食事中でした。ハトでもつかまえたのでしょうか。葉っぱがじゃましてなかなか写真が撮れませんでしたが、何枚かピントが合いました。鷹の仲間ではいちばん小さいとはいえ、猛禽らしさが伝わってきます。
 ツミは、メスのほうが大きくて精悍な姿をしています。黄色く鋭い目と胸の縞模様が特徴です。
 4枚目の写真は、「Nikon 1 V1」に70-300ミリのズームレンズを付けて撮ったもの。見上げた姿勢のまま手持ちで撮ると、相当ブレます。偶然、ブレなかったのがこれです。
 
ツミのメス

ツミのメス

ツミのメス

ツミのメス

ツマグロヒョウモンがいた2012/05/10

 5月8日、今季としては初めてツマグロヒョウモンを見ました。オスです。豹柄に翅の先端が黒っぽいので褄黒豹紋というのでしょう。「褄」は「端」の意味です。真夏から秋にかけて見る個体より小さいようです。
 ウィキペディアに、こんな記述がありました。
 「成虫は4月頃から11月頃まで見られ、その間に4、5回発生する。他のヒョウモンチョウ類がほとんど年1回しか発生しないのに対し、多化性という点でも例外的な種類である」
 今季初めの個体かもしれません。
 面白かったのは、花や緑の葉には振り向きもせず、地面にばかり降りていたことです。乾いた地面にいたので、寝転がって写真を撮ろうとしたら、飛んでしまいました。しかし遠くには行かず、私の周辺を飛んでは地面に降ります。徐々に川に近い湿った場所に移動していきました。どうやら、水を飲んでいるようです。
 このチョウは、かなり毛深いこともわかりました。たまたま真横から撮ることができたこと、チョウが翅を下げていてくれたこととが重なって、私としては珍しい写真が撮れました。1枚目がそれです。
 
ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

色づいたオイカワ2012/05/11

 このところ雨がたくさん降って、黒目川の水量も増しました。川の中を覗くと、オイカワがたくさん泳いでいます。産卵期を迎え、オスは赤く染まります。いわゆる婚姻色というやつです。
 オスを探してみました。だいぶ色づいてきたオスがいました。雨の影響で水が濁り気味ですが、せっかくなので写真を撮ることにしました。もしかすると産卵するオイカワが撮れるかもしれません。メスがオスの下にはいると産卵が始まる可能性が高いので、チャンスをねらいました。しかし、メスが下に入っても何ごとも起こりません。時期が早いのでしょうか。
 本当に撮りたい写真は、泳ぐオイカワではありません。色づいたオイカワを嘴にはさんだコサギの姿こそ私のねらいめです。白いコサギが赤い魚をくわえているシーンは、6月にかけての楽しみです。ところが、肝心のコサギの姿がありません。東久留米市外にある田圃に水が引かれているので、そちらに行ってしまったようです。
 そんなこともあって、泳いでいる魚で勘弁してください。
 
色づいたオイカワ

色づいたオイカワ

色づいたオイカワ

つぼみが下向くハルジオン2012/05/12

 だれでも知っている帰化植物といえば、この花でしょうか。ハルジオン(春紫苑)です。空き地一面に咲いています。咲いていないところはない、といってもいいくらいです。北アメリカ原産の多年草で、1920年代に園芸植物として導入されました。
 『街でよくみかける雑草や野草がよーくわかる本』によると、1967年にパラコートという除草剤が使われるようになったのですが、ハルジオンは耐性を身につけ、関東を中心に爆発的に増えてしまったそうです。その後全国に広がった、と書いてあります。外来生物法の要注意種に指定されています。在来種に悪影響を及ぼす危険がある、ということです。
 今回の写真は、咲き方の特徴を撮ってみました。つぼみがクテッと下を向いています。花は通常は白いのですが、ピンクの花をつけるものもあります。これをベニバナハルジオンといいます。
 6月になると、ヒメジョオン(姫女苑)という帰化植物が咲き出します。これも北アメリカ原産で、ハルジオンとよく似ています。しかし、ヒメジョオンのつぼみは下を向きません。ハルジオンより背丈が高く、上に向かってスクッと立つ感じです。
 ハルジオンの葉はくすんだ緑ですが、ヒメジョオンの葉はすっきりとした緑です。
 ハルジオンの茎を横から切ってみると、中が中空です。ヒメジョオンの茎は、中が詰まっています。
 4枚目の写真に写っている虫は、アブの仲間です。
 
ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

カモさんの水すくい2012/05/12

 カルガモが2羽、仲良く羽を繕っていました。番のようです。こういうときは、川の水を嘴に含んで、羽を手入れします。そこで、嘴で水をすくった姿を写真にしてみました。
 顔をあげたときの表情がかわいらしいのと、水滴が落ちる面白さもあって、楽しんで撮りました。
 上の2枚は同じ個体です。3枚目は別の個体。どちらがオスで、どちらがメスなのか、さっぱりわかりません。2羽の羽を見比べると、下の個体の方がカルガモらしい姿をしています。上の個体は、羽が十分に育っていないようです。
 
カルガモ

カルガモ

カルガモ

畦にいたコチドリ2012/05/13

 「Nikon 1 V1」の練習をかねて埼玉県まで行ってきました。マウントアダプタと300ミリF4のレンズを付けて撮ることが目的です。逆光のシーンが多くて、ピントに苦労しました。そこで、オートフォーカスをメーンにして、マニュアルで微調整しました。風が強かったので、小型の三脚を使いました。
 さて、田圃の畦道を歩いていると、かわいい鳴き声がします。近くで鳴いているのですが、さっぱり姿が見えません。ちょっと遠くに目をやると、シルエットで鳥らしい姿が見えました。望遠レンズで覗いてみると、やっぱり鳥でした。どうやらコチドリのようです。
 コチドリは、チドリ目チドリ科の鳥で、体長は16センチ。この辺では夏鳥です。黄色のアイリングがトレードマーク。砂地や砂礫地を好みます。浅い水辺で水生昆虫をとって食べるといわれていますが、見たことはありません。私としては水辺でこの鳥を見るのは貴重な経験でした。
 「Nikon 1 V1」は、慣れていないことと、逆光のシーンが多っかったことなどで、苦労しました。突然飛び立ってファインダーから消えてしまうし、早足でちょこまか歩くし…。しかし、せっかく水辺にいるので、失敗したくありません。おまけに、田植えの直後です。若い稲もいっしょに撮れるのですから、必死に写真を撮りました。
  
畦にいたコチドリ

畦にいたコチドリ

畦にいたコチドリ

畦にいたコチドリ