「声はすれども姿は見えぬ、ほんにおまえは×のようだ」などという戯れ歌がありますが、森の中で小さな鳥を探すのは骨が折れます。慣れなからでもあります。
　埼玉県の森の中。キビタキが間近で鳴いているのに、30分以上探しましたが、場所を特定できず。そこから20メートルほど離れたところでは、別の鳥が美しい声で鳴いています。聞き覚えのある鳴き声です。ガビチョウだ目星をつけて、鳴き声がする周辺をそっと探しました。木の上から下に目を移動させてきて、木の根本付近を見たとき、ガビチョウを発見。そのとたんに飛び立たれてしまいました。
　開けた場所に出ると、大きな声で鳴く鳥がいます。木の上らしい。なんだろう。２～３羽、移動する鳥をみつけました。アカハラのようです。しかし、彼らは飛び去りました。ところが、鳴き声は続いています。違う鳥なのかなあ。明るいところで動く影を発見。みつけました。アカハラでした。口を開けて鳴いています。
　今年は、東久留米でもアカハラを見ましたが、１羽だけです。鳴き声も聞けませんでした。それを埼玉で聞けたので、よかったなあということにしました。