カルガモ 冬の交尾2011/12/09

 この寒空の下で、カルガモが交尾をしました。カモも含めて鳥が卵を産むのは春から初夏にかけてです。冬に交尾をするのはなぜなのでしょうか。マガモの雑種が落合川にたくさんいますが、彼らも冬に交尾をします。冬になるとシベリヤからやってくるオナガガモの交尾も見たことがあります。おなじ渡り鳥のヒドリガモの交尾は見たことがありません。
 カモの交尾にはパターンがあります。冬に書くことでもありませんが、写真のカルガモもそのパターンにそって行動しました。
 (1)オスとメスが近づいて、首をリズミカルに上下させる。2羽のリズムが合わないと、交尾にはいたりません。
 (2)リズムが合うと、オスがメスの後ろに回り込んで上にのります。オスは嘴でメスの頭をおさえます。体を安定させるためでしょうか。交尾の時間は幅がありますが、10秒から15秒くらいではないかと思います。
 (3)メスの背中から降りたオスは、首を伸ばして喉を水面につけ、低い姿勢でメスの周りを回ります。1周するオスもいれば、半周程度でやめてしまうオスもいます。なんでこんなことをするんでしょうかねえ。
 (4)オスが回っているとき、メスは羽ばたきます。メスがオスを見ているかどうかまではよくわかりません。見ていない方が多いような気がします。
 
カルガモ 冬の交尾

コサギのいる風景2011/12/09

 早朝の黒目川です。太陽は、水面を照らすほどには昇っていません。川面は空を映しだし、家の壁のに反射した光が水面を黄金色に染めました。
 コサギは、朝食の獲物を物色中。一息いれるために横を向いたところを写真にしました。
 
コサギのいる風景

黄金色の川面とカルガモと2011/12/09

 下の「コサギのいる風景」に続く早朝の写真です。黄金色に輝く水面をカルガモがゆっくり移動していきました。
 このブログを見てくださっている、ももごろうさんから「大体においてオスは尾羽の付け根が黒く、メスは茶色です」と教えていただきました。してみると、写真のカモはメスでしょうか。
 水面の色に話を戻します。こういう写真は市街地だから撮れるのかな、と思います。
 太陽が昇りきっていない時間帯は、谷になっている川面に光が直接さし込んでいるわけではありません。明るい空を反射しているだけです。
 この時間帯にマジックが起きます。黒目川の両サイドにある遊歩道の横には人家が並んでいます。壁が白い家は赤味を帯びた太陽光をもろに反射します。その反射光が川面に届いて黄金色になります。暗めの水面に強い反射光が当たるので、印象的な色になるのではないか。太陽が高く昇って水面が明るくなると、ここまでの色は出ません。
 川の周りが水田だったら、こういう反射光はありません。黒目川は自然と人工物とが織りなす色をもっている、といえそうです。
 
黄金色の川面とカルガモ