貴重種 ソデグロヅル2012/01/09

 友人といっしょに千葉県でソデグロヅルの写真を撮ってきました。午前4時半に出発して約2時間。この辺にいるだろう、という場所に到着しました。ねらいは、たった1羽の鳥です。めぐりあうことができるのか。7時半近くになって、やっと発見しました。カメラマンの長い列が目印になりました。ソデグロヅルはコハクチョウの群のなかにいました。
 図鑑などによれば、ソデグロヅル(袖黒鶴)は世界的に数が少ない鳥です。生息数は2000~3000羽と推定されています。日本には、まれに迷行してくるそうです。そんな鳥が関東地方に来てくれたのなら見に行くのが礼儀だ、と勝手な理屈をつけて出かけました。
 ソデグロヅルは全長135センチ。93センチのアオサギもかないません。顔は赤く、目は金色。嘴は茶色っぽい。羽をたたんでいるときは真っ白い鳥に見えます。黒い風切羽は隠れて見えません。飛んでくれると黒い羽をはっきり見ることができます。袖黒鶴は、風切羽を袖に見立てた名前です。江戸時代前期はシロツルといわれていたようです。中国名は「白鶴」だそうです。
 ばたばたと出掛けていって、いい写真が撮れるわけがありません。ソデグロヅルとの距離感もわからなければ、ツルの行動パターンも知りません。案の定、証拠写真にしかなりませんでした。とはいえ、珍しい鳥なので証拠を残しておいてもいいかな、と思います。
 
ソデグロヅル

ソデグロヅル

ソデグロヅル

興奮するコハクチョウ2012/01/09

 千葉県の写真がつづきます。コハクチョウです。群が急にうるさくなったのでレンズを向けると、興奮した鳥たちが水しぶきをあげてバタバタやっています。別の鳥を撮るのが目的だったので、撮れる範囲で撮りました。
 コハクチョウは全長120センチ。かなり大きい鳥です。この図体でシベリヤからサハリンを経由して日本にやってくるのですから、たいしたものです。
 コハクチョウが群れる池には、オオハクチョウ(全長140センチ)やアメリカコハクチョウもいるようです。コハクチョウとオオハクチョウは嘴にあるオレンジの部分の大きさ・形状で見分けられるのですが、オオハクチョウの特徴をもった鳥も見ました。アメリカコハクチョウは残念ながら目で見ることはできませんでした。
 
コハクチョウ

コハクチョウ