スズメの謎2013/02/12

 最近、面白い本を読みました。『スズメの謎』(三上修著、誠文堂新光社刊)です。三上氏は、日本にいるスズメの数を1800万羽と推定して話題になった人です。もちろん、1羽1羽を数えることは不可能です。そこには、足で稼ぐ努力もさることながら、科学的な推定値を出すための悪戦苦闘が紹介されています。中学生くらいから読める本なので、決して難しくありません。しかし、示唆に富んでいます。
 この本の中に、東久留米市にある自由学園で観察されたスズメの個体数の変化が紹介されています。1963年から2008年までの調査です。それによると、自由学園で見られるスズメは大きく減っています(本にはグラフが載っています)。東久留米市の教育委員会が発行した『東久留米の野鳥』という本の著者は、自由学園の教師だった吉良幸世氏(故人)です。この学校は、鳥の観察を長く続けています。
 スズメはなぜ減っているのか。スズメが減るとどんな問題になるのか。三上氏は、いろいろ興味深いことを書いています。
 写真のスズメは、いずれも黒目川で撮りました。
 
スズメ

スズメ

スズメ

コメント

_ ジンママ ― 2013/02/12 22:36

スズメが減るとどんな事になるのか知りたいです。
「スズメの謎」を図書館で予約しました。
以前、ご紹介されていた
「スズメはなぜ人里が好きなのか」大田眞也著
を思い出しました。
読むのが楽しみです。

_ ジンママ様 ― 2013/02/12 23:07

もう予約しちゃったんですか。素早い対応ですね。
新しい本なので、ネタをばらしては著者に申し訳ない。
というわけで、もったいぶった書き方をしました。
140ページほどの本なので、仕事の行き帰りに読めてしまいます。
お読みになったら、感想を聞かせてください。

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