ハルジオン2014/05/04

 ハルジオンが満開です。これも帰化植物ですが、すっかり馴染んでしまいました。5月半ばをすぎると、ヒメジョオンが咲きはじめます。よく似た2つですが、違いはわかりやすいので、だれでも区別できます。
 ハルジオンは、蕾が下に向く。ヒメジョオンは、上を向いている。
 ハルジオンは、茎が空洞。ヒメショオンは、茎の中が詰まっている。
 ハルジオンは、くすんだ緑。ヒメショオンは、鮮やかな緑。
 ハルジオンは「春紫苑」と書き、ヒメジョオンは「姫女苑」と書く。
 
ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

麦の花 咲き始め2014/05/02

 自宅近くの畑に植わっている麦が、どんどん生長しています。どんな具合かなと思って穂を見ると、白いものがあります。花です。咲き初めでしょうか、まだちらほらという感じ。満開は近いそうです。
 1枚目の写真と、2・3枚目の写真を比べると、色合いがずいぶんちがいます。1枚目はオリンパスのコンパクトカメラ、2・3枚目はパナソニックのコンパクトカメラで撮りました。
 
麦の花

麦の花

麦の花

キショウブは美しい! だが…2014/04/30

 落合川に咲くキショウブです。この花は日本の風景によくなじんでいるので、日本の自生種と勘違いされますが、れっきとした帰化植物です。原産地はヨーロッパ。明治時代半ばに観賞用として導入され、野生化しました。アヤメ科アヤメ属に分類されるので、黄色いアヤメといえばいいでしょうか。
 このキショウブは、外来生物法で「要注意外来生物」に指定されています。取り扱いに注意してほしい、という指定です。環境省のホームページにある説明では、「生態系に係る被害のおそれ」として、以下のような評価がされています。
 「日本のアヤメ属のうち、カキツバタ等の5種類が絶滅危惧種であり、それらの遺伝的攪乱のおそれがある」
 「繁殖力が強いので、水辺の在来種と競合し、駆逐するおそれがある」
 美しいものには棘があるなあ!
 
キショウブ

キショウブ

増え続けるホソバオオアマナ2014/04/27

 この数年間のうちに一気に広がったのが、ホソバオオアマナです。遠くから見るとハナニラかと思うのですが、近くでみると肉厚な花びらを見ただけで違う花であることに気づきます。雑木林の外縁ばかりでなく、ど真ん中にも咲いています。先日紹介したナガミヒナゲシと同じような勢いで増え続けている感じです。
 ホソバオオアマナの花はなかなかきれいですが、可憐な感じはありません。ひっそりと咲いているのではなく、自己主張しながら咲いているように見えます。れっきとした帰化植物です。
 明治時代に観賞用として日本に持ち込まれたようです。園芸ではオーニソガラムというようです。ヨーロッパからアジアにかけた地域が原産地。
 
ホソバオオアマナ

ホソバオオアマナ

ホソバオオアマナ

ホソバオオアマナ

ナガミヒナゲシが風物詩だって?2014/04/25

 急速に広がっているといわれるナガミヒナゲシ。ヨーロッパ原産で、ポピーの仲間。帰化植物です。『里山の生きものがよ~くわかる図鑑』(2011年7月)にまで登場していて、びっくりしました。こんなふうに書いてあります。「ヨーロッパ原産のケシ科の1年草。近年、各地で大繁殖して、初夏の風物詩となりつつある」
 里山のナガミヒナゲシが風物詩だって? これには、ちょっとばかり考え込んでしまいました。在来種や畑作物との競合が心配されているからです。帰化植物のマツヨイグサが夏の風物詩になってしまったように、この花もそうなるのかなあ。「里山の風物詩」なんていいたくないなあ。
 黒目川・落合川の遊歩道にも、ナガミヒナゲシは咲いています。しかし、今年は数が少ないです。とくに落合川で少ない。なので、わんさか咲いている感じの写真になりませんでした。駆除しているのかもしれません。
 ちなみに、この花からアヘンはとれません。
 
ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ

ハナミズキいろいろ2014/04/22

 東京の多摩地域には、ハナミズキがたくさんあります。東久留米も例に漏れず、いたるところに花が咲いています。白い花とピンクの花とがありますが、白い花が好きなので、ピンクの花はほとんど撮りません。
 白い花には紅が入っています。この紅を強調したいために、白い花を選んでいるようなものです。よく晴れた日と雨がちの日に撮った写真です。
 
ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキ

上を向いたスノーフレーク2014/04/21

 スズランによく似たこの花は、スノーフレークというようです。和名は、スズランズイセン、あるいはオオマツユキソウ。ヒガンバナ科の植物で、原産地は中部ヨーロッパから地中海沿岸地方だそうです。園芸用に昭和初期に渡ってきたらしんのですが、今では野生化して帰化植物のようになっています。
 自宅の近くに咲いている花は、上を向いていました。びっくりして写真を撮ってしまいました。ネットで調べてみると、開いた花が上を向くこともあるようです。こういう咲き方もするんだな、ということにしておきましょう。
 
スノーフレーク

スノーフレーク

スノーフレーク

菖蒲なのか燕子花なのか2014/04/20

 落合川に咲いていた紫の花。さあ、これが難問です。花に黄色いラインが入っているので、アヤメではないと思います。残るは、カキツバタかノハナショウブか。ノハナショウブが咲く場所は主に草地。水辺に生えるのはカキツバタ。だとすると、これはカキツバタかもしれません。
 題名を「菖蒲なのか燕子花なのか」と書いたのには、訳があります。「菖蒲」と書いて「アヤメ」とも「ショウブ」とも読みます。その紛らわしさを表現したつもり。カキツバタは「燕子花」とも「杜若」とも書きます。
 そういえば、「いずれが菖蒲か杜若」なんてのがありました。よく似ていて区別がつかないたとえです。どちらも美しいことが前提です。
 
カキツバタ?

カキツバタ?