桑の実を食べるオナガ2013/05/19

 黒目川の桑の木が伐られてしまい、この時期の楽しみがなくなりました。本来なら、桑の実を食べにたくさんの鳥が集まるのですが、黒目川でその姿を見ることができません。
 そこで、落合川にある桑の木で鳥を待つことにしました。赤い実がたくさんなって、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガなどが頻繁にやってきます。口にくわえると飛んでいってしまうのでは、ヒナに与えるからでしょうか。
 私の姿が消えると鳥たちが集まってきて、私が姿を現すと飛んで来ません。来たとしても、茂みの中に身を隠してしまいます。これでは写真が撮れません。動かないことにしました。しかし、鳥たちはよく見ています。撮りやすいところには来てくれません。それでも、たまに葉っぱの隙間から撮れるときもあります。ほとんど瞬間芸みたいなものです。
 
桑の実を食べるオナガ

桑の実を食べるオナガ

桑の実を食べるオナガ

オナガも食べるハナミズキの実2012/10/19

 黒目川遊歩道を歩いていると、右上でギューイ、ギューイ、ギューイと賑やかな鳴き声がします。オナガがいるようです。赤い実をつけたハナミズキにとまっています。あれ、オナガもこの実を食べるんだ。近くにはヒヨドリもて、ピー、ピー、ピーと鳴いています。縄張り争いでもしそうな雰囲気です。ぱっとオナガが飛びました。ヒヨドリはさっと飛び去りました。オナガの勝ち。
 オナガは警戒心が強いので、下手に動くと逃げられます。遠回りをして、静かに近づいて写真を撮りました。とぼけた顔をして実を食べていました。
 
オナガ

オナガ

オナガ

たたずむオナガ2012/05/31

 「飛ぶオナガ」をアップしてから、鳥の全体像がよくわからない写真だったことに気づきました。なので、とまっているオナガも加えておきます。
 「長い尾っぽに水色の翼、黒い帽子がオナガの特徴である」と書いたのは、『東久留米の野鳥』の著者、吉良幸世氏(故人)でした。吉良氏は、東久留米市内にある自由学園で教鞭を執り、野鳥の研究を続けた人です。オナガは「黒い帽子」が曲者で、目に光を入れて写真を撮らないと、ただの帽子鳥になってしまいます。
 オナガの名前は、その姿を見れば一目瞭然です。尾羽が長いからです。鶏の品種に「オナガドリ」というのがありますが、こちらは日本の特別天然記念物。「オナガ」は、ただの東久留米市の「市の鳥」。尾羽が美しいサンコウチョウも「おながどり」といわれることもあるやに聞いています。くれぐれもお間違いのなきよう。「オナガガモ」というのは、冬にシベリヤからやってくるカモさんです。
 オナガの分布を極端にいうと、日本・朝鮮半島・中国東部とヨーロッパのイベリア半島にだけいます。ユーラシア大陸の東端と西端とに分かれて生息しているのは、氷河期が原因ではないかといわれています。その日本でも、北海道と近畿以西の人にはなじみがないことは、「飛ぶオナガ」のところで紹介しました。
 
たたずむオナガ

たたずむオナガ

たたずむオナガ

飛ぶオナガ2012/05/31

 オナガが巣をつくっている辺りは、実ににぎやかです。というより、うるさいです。飛んでいる姿は美しいのですが、鳴き声がいただけません。「ギューイギューイ」「ギャアギャア」「ジュイジュイ」とまあ、濁音系の鳴き方をします。たまに「キュルルルル」とかわいい声を発するときもあります。群で生活しているので、あっちこっちで声がします。スズメ目カラス科なので、カラスの仲間。静かであるわけがないですね。
 警戒心の強い鳥で、なかなか寄れません。目の前を飛んでいるわりには、その姿を写真にするのが難しい。私には手強い相手です。それをなんとか克服しようと、飛びの写真に挑戦しました。
 オナガは、北海道や近畿以西の人にはなじみがないかもしれません。中部地方以北から東北地方にかけて分布しているだけだからです。
 この鳥は、わが東久留米市の「市の鳥」です。市役所のホームページに、その理由が書いてあります。「オナガどうしは仲がよく、力を合わせて事に当たるという習性があり市の鳥としてふさわしいといえます」
 オナガは、群でカラスと対峙します。
 
飛ぶオナガ

飛ぶオナガ

飛ぶオナガ

飛ぶオナガ

あっ、ぽろり2012/05/26

 東久留米市内を流れる黒目川には、桑の実がたくさんなっています。食べごろになってきたようで、赤い実を鳥たちがつつきにやってきます。
 遊歩道に近いところに実があるので、鳥たちは警戒しながらついばまなければなりません。そのせいでしょうか、どこにも慌て者がいるものです。
 1~3枚目は、桑の実を落としたオナガです。実のはじっこをつまんだために、つまみ直そうとして、ぽろり。
 4~5枚目は、実を落としたムクドリです。音でもしたのか、振り向いたときに、ぽろり。
 実が熟れてくると、一気になくなります。鳥たちの食欲は凄まじい。
 
オナガ

オナガ

オナガ

ムクドリ

ムクドリ

オナガ2011/12/14

 オナガが群れる場所があります。この鳥は非常に警戒心が強いようで、ゆっくり撮らせてくれません。
 以前にも書きましたが、オナガの分布は限られています。『日本の野鳥590』という図鑑には、こんなふうに書いてあります。
 「留鳥として本州の福井、岐阜、静岡を結ぶ中部地方以北から東北地方にまで分布し、市街地から集落付近の雑木林、河畔林、山地の林まで生息する」
 近畿以西にはいないということです。東京の人間からみれば見慣れた鳥ですが、何かの原因で四国あたりに出現したら、野鳥ファンは大騒ぎになるかもしれません。
 いま、クロツラヘラサギが関東に飛来して話題になっています。この鳥は、九州や沖縄で見られる鳥です。沖縄の友人に関東に来たことを話したら、「こっちにはいっぱいいるよ。見においで」といわれてしまいました。
 というわけで、オナガはしっかり撮らなければいけない鳥だと思っています。東久留米市の鳥にも指定されていますし。なかなかうまく撮れないのが悩みです。
 下の写真は、11月末に撮ったものです。
 
オナガ

オナガ

枯葉をくわえて2011/12/02

 オナガというのは、だいたい決まった場所で群れています。定住性が高いようです。巣の場所が決まっていて、1年中その周辺で生活しているのだろうと思われます。
 そんな群から1羽だけが離れて、黒目川の岸辺に舞い降りました。グィーイ、グィーイと大きな声で鳴いているので、居場所を知らせているようなものですが、辺りをキョロキョロ見回しています。警戒しているのか仲間に教えているのか、よくわかりません。
 川に嘴を入れて水を飲み始めました。ここから写真を撮り始めました。3度ばかり水を飲んで、また辺りを見回しました。ちょっと伸びをしたかと思ったら、ひょいと枯葉をくわえて、パッと飛び立ちました。そのまま仲間のところにいってしまいました。この枯葉、何に使う気なのでしょうか。
 
枯葉をくわたオナガ

枯葉をくわたオナガ

シュロにとりつくオナガ2011/11/26

 黒目川沿いにシュロの木があります。周辺には柿の実がなり、木々もたくさんあります。柿を食べに来る鳥を写真にするつもりで待っていたところ、オナガがシュロに集まってきました。シュロのケバケバを口にくわえています。この時期なので、子育てのための巣作りでもないでしょう。虫でもいるのでしょうか。それともシュロ自体が食用になるのでしょうか。さっぱりわかりません。
 ネットで調べてみると、シュロに集まるオナガは珍しくもないようで、写真や動画がアップされています。しかし、「なぜ」の答えは見つかりませんでした。
 柿の実はまだ渋いのか、ここの実を食べに来る鳥はまだいませんでした。
 
オナガ

オナガ