枯葉をくわえて2011/12/02

 オナガというのは、だいたい決まった場所で群れています。定住性が高いようです。巣の場所が決まっていて、1年中その周辺で生活しているのだろうと思われます。
 そんな群から1羽だけが離れて、黒目川の岸辺に舞い降りました。グィーイ、グィーイと大きな声で鳴いているので、居場所を知らせているようなものですが、辺りをキョロキョロ見回しています。警戒しているのか仲間に教えているのか、よくわかりません。
 川に嘴を入れて水を飲み始めました。ここから写真を撮り始めました。3度ばかり水を飲んで、また辺りを見回しました。ちょっと伸びをしたかと思ったら、ひょいと枯葉をくわえて、パッと飛び立ちました。そのまま仲間のところにいってしまいました。この枯葉、何に使う気なのでしょうか。
 
枯葉をくわたオナガ

枯葉をくわたオナガ

シュロにとりつくオナガ2011/11/26

 黒目川沿いにシュロの木があります。周辺には柿の実がなり、木々もたくさんあります。柿を食べに来る鳥を写真にするつもりで待っていたところ、オナガがシュロに集まってきました。シュロのケバケバを口にくわえています。この時期なので、子育てのための巣作りでもないでしょう。虫でもいるのでしょうか。それともシュロ自体が食用になるのでしょうか。さっぱりわかりません。
 ネットで調べてみると、シュロに集まるオナガは珍しくもないようで、写真や動画がアップされています。しかし、「なぜ」の答えは見つかりませんでした。
 柿の実はまだ渋いのか、ここの実を食べに来る鳥はまだいませんでした。
 
オナガ

オナガ

オナガ2011/11/18

 曇り空をオナガの群が移動していきました。黒目川対岸の松の木にたくさんとまっています。自転車を走らせて、松の木下へ。オナガは警戒心が強く、群れているのに姿を見せません。ギューイ、ギューイという鳴き声ばかりが響いています。
 それでもこちらが静かにしていると、体半分ほどを見せてくれます。1羽が枝にとまると、別の鳥がやってきます。そこを写真にしたのですが、曇り空だったため、背景が白くなってしまいました。青空だったらなあ、とうらめしい。
 
オナガ

ネムの木で桑の実をたべるオナガ2011/06/07

 ヒヨドリが桑の実を桑の木で食べないで、嘴にくわえて飛び去っていくことを書きました。同じような行動をオナガがしていました。
 黒目川の岸に桑の実がなっています。遊歩道をはさんだ対岸にネムの木があります。まだ花は咲いていません。オナガが桑の実をくわえてきて、ネムの木で食べています。なぜ、桑の木で食べないのでしょうか。桑の木に人が近づくこともないのに。どちらの木にも葉が茂っているので、隠れやすさは同じようなものです。子育て中ということもあると思いますが、原因はそれだけでしょうか。ほかに意味があるように感じるのですが、わかりません。警戒心なのでしょうかねえ。 
 昨年、ワカケホンセイインコが桑の木にとまって実をむしゃむしゃ食べているところを見ました。スズメは、どこかに運んでいたように記憶しています。鳥によって、行動が違うのでしょうか。
 
オナガ

オナガ

青虫をくわえたオナガ2011/05/27

 オナガの鳴き声がしたので、空を見上げました。右から左へ、視線を横切ったのは、まさしくオナガでした。近くの枝にとまりました。何かをくわえています。そっと、しかし急いで近づいてみると、青虫をくわえています。
 ゆっくり食べたいのに、変なオッサンがカメラを構えているので、オナガは落ち着きません。こちらも急いでシャッターを切りました。露出もピントもいい加減ですが、青虫をくわえた写真は撮れる機会があまりないので、紹介してみます。
 
青虫をくわえたオナガ

オナガは美しい2011/05/14

 ツミの巣の近くにオナガの巣があります。ツミがオナガの近くに巣をつくっているのかもしれません。ツミの写真を撮りにいくと、オナガもいっしょに撮ってしまいます。
 野鳥研究の草分け、中西悟堂氏は、オナガの美しさを強調しています。『定本野鳥記』の「一鳥一題」からオナガについて、引用してみます。
 「カラス科に属してはいるが、そのほのぼのとした、背面や尾の淡青色の美しさ、長い尾をのべては波状に飛ぶ形のよさは、カラスはもとより、同じカラス科のカケスやホシガラスなどとは比較にならず品がいい」
 「鳴き声こそあまりよくないが、こんな美しい鳥を、野放しで見られることは眼福(がんぷく)であろう」
 ちなみに、中西氏は、日本野鳥の会の創設者です。
 
オナガ

うるさいオナガ2011/05/11

 オナガは群れで生活している鳥です。尻尾が長くてきれいな鳥ですが、その鳴き声たるや本当にうるさい! 百年の恋も冷めるのではないかと思うくらいです。「ギューイ、ギューイ」「ゲーッ」「キュルル」と鳴きながら飛び回ります。カラスの仲間だからうるさいのでしょうか。このオナガの集団の近くに猛禽のツミが営巣して、カラスの攻撃を避けます。
 『野鳥の名前』という図鑑によると、昔はユーラシアに広く分布していましたが、氷河期を経て東西の端だけに残ったそうです。別の本で分布図を見ると、ヨーロッパの南西に位置するイベリア半島と、アジアの東端にしか分布していません。日本でも福井、岐阜、静岡を結ぶ中部地方以北から東北にかけて生息しているだけで、この鳥を見ない地方の方もたくさんいます。
 東久留米でも、よく見かける場所で、あまりみかけない場所があります。それぞれの集団に一定の区域があるようです。
 
オナガ

オナガ

オナガ

オナガ2011/05/03

 団地の前にある小さな林で、オナガが数羽飛び回っていました。非常に警戒心の強い鳥で、なかなか写真を撮らせてくれません。レンズを向けると、飛んでいってしまいます。枝にとまったところを1枚だけ撮りました。
 オナガは、東久留米の「市の鳥」です。

オナガ