昆虫レストラン(9)2011/08/20

 樹液に集まる虫たち。昆虫レストランには、危険もひそんでいます。集まってくる虫たちを食べてしまおうという輩がいるからです。
 カマキリが樹液の近くに寄ってきました。樹液にはコガネムシとチョウがとりついています。カマキリが樹液を吸うとは思えないので、狙いはチョウでしょう。案の定、少しずつ間合いを詰めています。
 チョウは、カマキリの存在に気づかないのか、ひたすら樹液を吸っています。カマキリはゆっくりと、チョウの目の前にやってきました、いつでも襲える態勢です。突然、2本のカマが伸びました。チョウは音もなくつかまりました。カマを引き寄せて頭からかぶりつくカマキリ。むしゃむしゃ食べています。食べられてしまったのは、サトキマダラヒカゲだと思われます。
 ウィキペディアによれば、サトキマダラヒカゲは日本固有種だそうです。ヤマキマダラヒカゲというチョウもいて、どちらもそっくりだそうです。ネットで見分け方を調べてみましたが、かなり難しそうです。東久留米は山ではないので、サトキマダラヒカゲだと思います。
 手持ちのポケット図鑑には、「樹幹によくとまり、全然はねを開かないのが特徴」とあります。そうなんです、いつもはねをくっつけています。開くときもあるにはあるのですが、一瞬ちょこっと開いてそれっきり。いまだに開いた写真が撮れません。
 さて、思いつきで始めた「昆虫レストラン」も9回を数えました。われながら意外な展開です。5回がいいところだろうと思っていました。しかし、クヌギの樹液もだんだん乾いてきました。気温も低めに推移しそうです。このカマキリで店仕舞いといたします。
 
カマキリ

カマキリ

カマキリ

水浴びするヒヨドリ2011/08/20

 暑いさなかのこと、落合川でヒヨドリのヒナが水浴びをしていました。いかにも涼しそうで、うらやましくなりました。
 ヒヨドリは、飛び込み型の水浴びをします。木の枝から水面にダイビングして、すぐに飛び上がってきます。この行動を数回繰り返すのが普通です。水面の近くにいるときは、低い石などから飛び込みます。写真のヒヨドリは、石から飛び込んで、あっという間に石に戻っていました。飛び込み型で有名なのは、カワセミですね。この鳥も、木の枝からダイブします。
 スズメやムクドリは、行水型にしておきましょう。水辺に降りてバシャバシャやります。足が立つ程度の浅いところですが、水の中にある程度の時間、入っています。どちらも、群れで水辺にやってきて、順番に水浴びをします。
 キジハトは、水辺に降りて体を傾けてバシャバシャやる(体の一部が濡れる)場合と、スズメやムクドリと同じような水浴びをする場合とがあります。変形行水型にしておきましょう。
 コサギやアオサギは、風呂型です。川の深みまで歩いていって、体を沈めてしまいます。首は水面の上にあるので、潜っているわけではありませんが、ずぶ濡れになります。10分間くらいやっているときがありますから、長風呂です。ダイサギやゴイサギはどうしていたか、記憶にありません。
 「カラスの行水」といえば、ろくに洗いもしないでさっさと入浴をすましてしまうことです。そのカラスは、川の浅瀬でバシャバシャやります。行水型です。あっという間に終わるとは限りません。1分以上やっているときもあります。人間に比べれば短時間ですが、鳥の中でも短いとはいえないのではないかと思いますけど…。
 
水浴びするヒヨドリ

水浴びするヒヨドリ

水浴びするヒヨドリ

水浴びするヒヨドリ